カレーは大きい鍋で一度にたくさん作ると思いますが
残ったら冷蔵庫に入れますよね。
しかし、カレーが熱いまま冷蔵庫に入れて
大丈夫なのか、正解が気になりませんか?
はっきり言って、熱いまま冷蔵庫に入れると危険ですよ。
今回はカレーを熱いまま冷蔵庫に入れるとどうなるのか
どう保存すべきで何日もつのか、お伝えしていきたいと思います。
カレーを熱いまま冷蔵庫へ入れるとどうなる?
カレーは熱いまま冷蔵庫に入れていいのか?
答えは、×です。
カレーを冷蔵庫に入れる時は
冷ましてから入れるのが正解。
なぜかというと、ウェルシュ菌をできるだけ
発生させてはいけないからです。
熱いまま冷蔵庫に入れてしまうと、ゆっくり温度が下がり
ウェルシュ菌発育温度帯の20℃~50℃の時間が長時間続くので
危険なのです。
そのため、ある程度冷ましてから入れたほうが
ウェルシュ菌が発生しにくくなります。
一番いいのは、カレーを作ったら3時間以内に
氷などを使って急冷し、20℃以下に冷えたら
冷蔵庫に入れてしまうこと。
それか、水で濡らして冷やした布巾などで
カレーの鍋を巻いて、急冷して温度が下がってから
冷蔵庫へ入れる。
また、冷凍庫で冷凍してしまえば一週間より
もっと長く保存できます。
冷凍なら1カ月もったという話も聞きますが
それでも早めに食べた方がいいですね。
ちなみに、カレーに入っているニンジンやじゃがいもは
そのまま冷凍すると解凍した時にカスカスになって
カレー全体の味を下げてしまいます。
なので、冷凍する時はニンジンじゃがいもを取り除くか
全部潰してルーに混ぜてしまってから冷凍するのがベストです。
カレーは冷蔵庫に入れて何日もつ?
カレーは冷蔵庫で何日もつか?
答えは、約一週間です。
カレーの保存で気を付けなければいけないのは
ウェルシュ菌と呼ばれる嫌気性桿菌で
この菌は食中毒の原因になります。
このウェルシュ菌は約20℃から50℃の温度で増殖し、
毒素を発生させるのでその温度帯をできるだけ避けて
保存しなくてはいけません。
なので、作りたてのカレーであっても
すぐに急激に冷やして冷蔵庫に入れるのがベスト。
ウェルシュ菌はカレーのような煮込み料理で発生するので
加熱調理後3時間以内に20℃以下まで急冷しなければなりません。
また、加熱で死滅しない菌でもあるので
火を通せば大丈夫と思っていると大変なことになります。
ちなみに、ウェルシュ菌はカレーに多いですが
シチューや鶏肉、豚肉、牛肉などの肉料理
豆腐、豆類の料理でとくに発生するので
気をつけましょう。
作り置きカレーの保存方法や何日もつかはについてはこちらも参照
冷蔵庫保存したカレーの温め方
今度は逆に、冷蔵庫保存したカレーの温め方。
カレーの温め方は、鍋で加熱するのが一般的です。
火加減は弱火で、ゆっくり温めればOK。
たまに、電子レンジで温めてはいけないのかと
言われているそうですが、レンジでの加熱は
火の通りにムラができてしまうのでよくありません。
カレーのような油が含まれた粘り気の強い液体を
レンジで加熱しようとすると全体まで温まりきらないことが多いので、
ウェルシュ菌の発生しやすい状態を作ってしまいます。
なので、冷蔵庫で保存したカレーは
鍋に移して弱火でじっくり温めるのが
食中毒を防ぐポイントです。
冷凍して固めたカレーは、冷蔵庫に移し
自然解凍してから、鍋で温めるといいですよ。
最後に
カレーはどこのご家庭でもよく作る料理なので
保存方法は各家庭ごとで違ってくると思います。
私は今回、冷蔵庫保存についてお伝えしてきましたが
実を言うと、うちはカレーを常温でしか保存したことがありません。
それでも食中毒になったことがないのはたまたまかもしれませんが
ウェルシュ菌を発生させないためには、今回紹介した冷蔵庫の保存が一番ですから、
食中毒が気になる方は参考にしていただければと思います。